縮毛矯正で傷んだ髪に!シャンプーの選び方と“直す”ためのトリートメント・来店ガイド

縮毛矯正の後にパサつきや切れ毛が増えた気がする、そんなお悩みは少なくありません。
髪は一度ダメージを受けると完全に元通りには戻りませんが、見た目と手触りは大きく改善できます。
最短ルートは「現状診断→必要最小限の施術→ホームケア設計」です。
本記事では「縮毛矯正で傷んだ髪」をテーマに、シャンプーとトリートメントの選び方、そして美容室でできる“直す”ためのケアをわかりやすくご紹介します。
縮毛矯正で傷んだ髪のサインをチェック

- 濡れるとゴムのように伸び、乾くと硬く感じる。
- 枝毛・切れ毛が増え、毛先が白くささくれる。
- ツヤが消え、表面がザラつく・引っかかる。
- アイロンで伸ばしても持続せず、湿気で戻りやすい。
上記のいずれかが当てはまる場合、薬剤や熱、摩擦などが複合的に影響している可能性が高いです。
やりがちなNG習慣

- 高温(180℃以上)の毎日アイロンで追いアイロンをする。
- 洗浄力が強すぎるシャンプーでキューティクルを開かせ続ける。
- 濡れたまま放置して寝る・強くこすってタオルドライする。
- ホームカラーやセルフ矯正でダメージ部に薬剤を重ねる。
傷んだ髪に合うシャンプーの選び方

キーワードは「アミノ酸系」「弱酸性」「低刺激」「保湿補修成分」です。
以下の成分・仕様を目安に選ぶと失敗しにくくなります。
- 洗浄成分:ココイルグルタミン酸Na、ココイルアラニンNaなどのアミノ酸系。
- pH:弱酸性(キューティクルを引き締め、色落ちや手触り悪化を抑えます)。
- 補修・保湿:加水分解ケラチン・コラーゲン、CMC類似成分、セラミド、ヒアルロン酸。
洗い方のコツ
- 予洗いを1分以上して、整髪料や皮脂をぬるま湯で落としてから泡立てます。
- 指の腹で“なで洗い”、頭皮はマッサージ、髪はこすらず泡で包みます。
- 泡パックを30〜60秒置き、ぬるま湯でしっかりすすぎます。
- タオルドライは“挟んで押す”だけで摩擦をゼロにします。
シャンプーは「何を使うか」だけでなく「どう扱うか」で仕上がりが変わります。
トリートメントで“直す”考え方

内部補修(タンパク質)と外部補修(保湿・被膜)の両輪を整えるのが基本です。
- 内部補修:加水分解ケラチンやペプチドで空洞化部分を補い、弾力をサポートします。
- 外部補修:セラミド・油分・ポリマーでキューティクルを整え、ツヤと指通りを回復します。
- アウトバス:ドライ前にミルク→オイルの順で重ね、ドライヤー熱から保護します。
- 週1〜2回:集中トリートメントやヘアマスクで保湿・補修を底上げします。
症状別ケア早見表

症状 | 主な原因 | ホームケア | サロンケア・来店目安 |
---|---|---|---|
パサつき・広がり | 乾燥・表面損傷 | 弱酸性シャンプー+保湿重視トリートメント | 髪質改善系トリートメント、カット調整(2〜4週) |
ごわつき・硬さ | 熱ダメージ・タンパク変性 | ミルク中心+低温ドライ、アイロン温度見直し | 前処理・後処理付きケア、質感調整カット(2〜4週) |
切れ毛・枝毛 | 薬剤重複・摩擦 | 摩擦ゼロのタオル・寝具、アウトバスの重ね付け | 枝毛カット、部分的な補修トリートメント(早めに) |
うねり戻り | 施術履歴の不一致・湿気 | 湿度対策・保湿被膜の重ね付け | 根元のみのリタッチ矯正、前処理徹底(8〜12週) |
“直す”ために美容室でできること

- 矯正のかけ直しは“全体”ではなく“根元のみ”が基本です。
- 薬剤選定:アルカリ強度やpH、還元剤の種類をダメージレベルに合わせて最小限にします。
- 部分矯正:前髪や顔まわり、表面のみなど、必要部位だけに絞って負担を減らします。
- 前処理・後処理:内部に栄養と水分の通り道(CMC)を整え、アイロン熱から保護します。
- 質感調整カット:毛先の厚み・量感・段差を整え、収まりとツヤを取り戻します。
縮毛矯正後48時間〜7日の過ごし方

当日〜48時間は「濡らさない・結ばない・耳にかけない」を意識しましょう。
折れグセやうねりの原因を作らないことが大切です。
- 寝る前は根元まで完全ドライ、冷風で表面をなじませてツヤを出します。
- 汗をかいたら早めにドライ、前髪やこめかみは特に丁寧に整えます。
- 7日間はアイロン高温を避け、必要なときだけ低温で面を整えます。
よくある質問(Q&A)

Q: 縮毛矯正はどのくらいの間隔でかけ直すべきですか。
A: 髪質や伸び具合にもよりますが、根元の地毛が扱いにくくなる8〜12週を目安に相談いただくと無理のない設計ができます。
Q: 市販トリートメントとサロントリートメントは何が違いますか。
A: 成分濃度や処方設計、工程の細かさが異なります。
ホームケアで土台を整え、サロンでは内部補修と質感デザインを一気に底上げするイメージです。
Q: 酸性ストレートで傷んだ髪は直りますか。
A: ツヤ・おさまりの向上は期待できますが、状態によっては硬さが出る場合もあります。
履歴とダメージ度合いに合わせたメニュー選定が大切です。
まずはカウンセリングから

髪の履歴や普段のスタイリング、なりたい質感をうかがい、最小限の負担で最大の改善を目指します。
「シャンプーの見直し」と「トリートメント設計」、そして「必要部位だけの施術」こそが、縮毛矯正で傷んだ髪を“直す”ための近道です。
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