縮毛矯正の「根元折れ」は直せる?原因・対処・再施術の目安

2025.09.04

縮毛矯正のあとに「根元が折れている気がする」「一部だけ線のような段差がある」と感じたら、まずは落ち着いて状態を確認しましょう。
根元折れは原因を見極めて適切にお直しすれば改善できるケースが多いため、放置せずに早めにご相談いただくことが大切です。
本記事では「縮毛矯正 根元折れ」をテーマに、根元折れとは何か、起こりやすい原因、直し方、クレームや返金の考え方、次回施術まで何ヶ月あけるべきかなどを美容室の視点でわかりやすく解説します。

根元折れとは?サインとセルフチェック

根元折れとは、頭皮から0.5〜2cm付近に“折れ線”や“段差”のような境目ができ、髪が不自然に折れて見える状態を指します。
乾かすと分け目や生え際にスジが出たり、根元だけが浮いたりつぶれたりするのが特徴です。

セルフチェックの目安は次のとおりです。

  • 根元近くに「横一線の段差」や「ジグザグ」が見える。
  • 触るとカクっと折れた感触があり、ドライ後にそのラインが再現する。
  • 分け目付近が割れやすく、スタイリングが決まりにくい。
  • 引っかかりや軽い音(キュッ)が出るなど、摩擦が増えている。
  • 一部だけ目立つ場合もあり、左右差として現れることがある。

根元折れの主な原因(放置時間・アイロン・薬剤など)

原因は一つではなく、複合的に起きることが多いです。
「放置時間」「アイロン操作」「薬剤選定」「毛髪の履歴・状態」が主因となります。

  • 放置(1剤の反応時間)が長すぎる/短すぎると、還元が偏り折れ線やビビりのリスクが上がります。
  • アイロンの温度・角度・テンションが強すぎると、根元に機械的ストレスが集中し線状の跡が残りやすくなります。
  • ブロッキングやスライスが厚すぎると熱のムラが出て、一部に熱ダメージが集中します。
  • 中間水洗や酸化(2剤)が不十分だと形状が安定せず、折れ戻りが生じやすくなります。
  • ブリーチ・パーマ・カラーの履歴があると、同じ薬剤でも反応差が出やすいです。
  • 根元に近い量感調整(梳きすぎ)で強度が下がると、「切れる」「切れ毛」につながることがあります。

放置しないで1週間以内にすべきこと

根元折れに気づいたら、施術から1週間以内のご連絡がベストです。
多くのサロンでは早期の診断・お直しに対応しやすく、保証対象の目安も「1週間前後」に設定されている場合が少なくありません。

ご予約時は次の情報をお伝えください。

  • 施術日とメニュー(縮毛矯正/ストレートなど)。
  • 気になる部位(前髪のみ・右側のみなど一部か全体か)。
  • 乾かしたとき/濡れたときの見え方と手触り。
  • 自宅で行ったケア(オイル・アイロンの有無・温度など)。
  • 可能であれば写真や動画。

お直しの流れと直し方|一部の折れ・切れ毛がある場合

一般的には、次のステップで対応します。

  1. 診断|折れの位置・幅・深さ、毛髪強度、既往履歴をチェック。
  2. お直しプランの選定|一部のみの根元折れは「部分リタッチ+低温アイロン」でリスクを抑える。
  3. 熱変性が強い場合は、酸性〜弱酸性領域の処置やCMC・タンパク補給で安定化を図る。
  4. 切れ毛が出ている箇所は、保護カットやポイント補修を優先し、過度な再施術は避ける。
  5. 再施術が難しいほど脆弱な場合は、無理に直さずコンディション回復を優先してから後日対応。

ご自身のアイロンでの矯正はおすすめしません
一見まっすぐに見えても、根元の角度やテンションが誤ると折れを固定化したり、さらに「切れる」リスクが高まります。

クレーム・返金の前に知ってほしいこと

サロンの保証規定はお店によって異なりますが、当店の基本方針は「安全にお直しが可能ならお直しを優先、困難な場合は費用面も含めて誠実にご相談」です。
再施術が難しいダメージ状態では、一部返金などの選択肢をご提案する場合があります
クレームの前に、まずは現状を一緒に確認し、最善の回復ルートを話し合いましょう。

次回縮毛矯正は何ヶ月あける?目安早見表

髪の状態クセの強さ目安の間隔ポイント
健康毛〜軽いカラー毛弱〜中4〜6ヶ月伸びた根元のみのリタッチで十分なことが多いです。
ダメージ毛(ブリーチ・頻繁なカラー)3〜4ヶ月無理をせず低負担の設計で安全第一に進めます。
強いクセ・広がりやすい毛質2〜3ヶ月根元のうねりが生活に支障が出る前にリタッチを検討します。

いずれも目安であり、前回の反応・季節・ホームケアにより最適な間隔は変わります。
担当スタイリストにお気軽にご相談ください。

自宅ケアのコツ|「切れる」「切れ毛」を最小限に

  • 濡れているときは最も脆いので、タオルでやさしく水分をとり、根元を先に乾かします。
  • アイロンは必要最低限にし、温度は150〜160℃目安、根元1cmは避けます。
  • 洗浄力が強すぎないシャンプーと、タンパク質&CMC系トリートメントで内外から補修します。
  • 寝る前に毛流れを整え、摩擦を減らすためにナイトキャップやシルク系の枕カバーも有効です。
  • 気になる一部は留め具で強く固定せず、やさしく整える程度にしましょう。

よくある質問(FAQ)

Q.根元折れは1週間を過ぎたらお直しできませんか?
A.期間を過ぎても対応可能な場合はありますが、早いほど負担が少なく済みますので、まずは状態確認にお越しください。

Q.自分のアイロンで直してもいいですか?
A.おすすめしません。
角度やテンションの誤りで折れを固定化させたり、さらに切れる/切れ毛を招くリスクが高まります。

Q.一部だけ折れている場合は?
A.部分的なお直しで十分なことが多いです。
全体に負担をかけず、必要箇所のみ低温・低負担で整えます。

Q.返金は可能ですか?
A.まずは安全なお直しの可否を一緒に確認します。
髪の状態を確認の上、お店の規定に則り対応いたします。

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