縮毛矯正とヘアカラーはどっちが先?同日OK?ベストな順番・期間・間隔の考え方

「縮毛矯正とヘアカラー、順番はどっちが先が正解ですか」とよくご相談をいただきます。
結論からお伝えすると、基本は「縮毛矯正 → 1〜2週間後にヘアカラー」が最も安全で仕上がりも安定します。
ただし髪の状態や履歴によっては同日(同時)施術も可能で、逆に避けたほうがよいケースもあります。
本記事では、美容室目線でやさしく解説します。
まずは結論早見表(縮毛矯正 × ヘアカラーの順番・同日・間隔)

状況 | 推奨の順番・間隔 | 同日可否 | 理由・注意点 |
---|---|---|---|
ダメージが少〜中で通常のリタッチ | 縮毛矯正 → 1〜2週間 → ヘアカラー | 条件付きで可 | 矯正後はキューティクルが繊細なため、色を安定させるには少し間隔を空けるのが安心です。 |
白髪染めの色持ちを重視 | 縮毛矯正 → 1〜2週間 → 白髪染め | 根元リタッチなら可 | 同日でも適切な薬剤選定で可能ですが、色持ちと負担を考えると間隔を空けるほうが安定します。 |
ブリーチやハイトーン希望 | 別日推奨(2週間以上) | 同日不可 | 負担が大きく、破断やチリつきのリスクが高まります。 |
イベントが近い(時間がない) | 毛髪体力が十分なら、同日で「縮毛矯正 → カラー」 | 条件により可 | 前処理・後処理・低負担設計が必須です。 自己判断のセルフ同日は避けましょう。 |
どっちが先?順番の基本ロジック

原則は「縮毛矯正が先、カラーは後」です。
縮毛矯正は熱と薬剤で髪の結合を整えるため、先に色を入れてしまうと矯正工程で色が抜けたりムラになったりしやすくなります。
一方で、矯正後の髪は表面が一時的に不安定なので、カラーまで1〜2週間の回復期間を設けると色の定着と艶が安定します。
同時・同日施術はできる?条件と避けるべきケース

同日が可能な条件
- ブリーチや高明度の全体染めではなく、主に根元のリタッチであること。
- 髪の体力(ダメージレベル・太さ・履歴)が十分に残っていること。
- 美容室側で低アルカリ・酸性寄りの設計、適正な前後処理、低温〜中温のアイロン管理ができること。
避けるべきケース
- ブリーチ(脱色)との同日。
- ハイダメージ毛、金属・色素の強い残留が疑われる毛。
- 最近までヘアカラートリートメントを使用していた、または黒染めやセルフカラー履歴が読めない場合。
同日をご希望の方は、履歴の申告と事前カウンセリングが仕上がりを左右します。
無理をせず、担当美容師とプランを組み立てるのが安心です。
期間・間隔の目安(色持ちとダメージのバランス)

- 縮毛矯正 → カラーの間隔:1〜2週間(安定と色持ちを優先)。
- カラーの周期:4〜8週間(白髪や褪色スピードに合わせて調整)。
- 縮毛矯正の周期:3〜6ヶ月(根元のうねり再発・毛髪体力で最適化)。
ヘアカラートリートメント使用時の注意点

ヘアカラートリートメントは直接染料などが髪表面に残留しやすく、矯正の薬剤反応や伸びに影響することがあります。
色素皮膜があると薬剤が均一に浸透せず、伸びムラや色ムラにつながるリスクがあります。
使用を中止して2〜3週間ほど空けると安心です。
プロサロンの同日(同時)施術フロー例

- カウンセリングで履歴・ダメージ・希望色・仕上がりイメージを共有します。
- 前処理:金属イオンケアやpHケアなど、薬剤反応を安定させる下地づくりを行います。
- 縮毛矯正:薬剤塗布 → 作用 → 中間水洗 → ドライ → アイロン工程を毛髪体力に合わせて丁寧に行います。
- pHバランス・質感調整:熱処理後のコンディションを整えます。
- リタッチ中心のヘアカラー:必要に応じて全体はトナーで艶と色味を補正します。
- 乳化・後処理:残留を抑え、色持ちと手触りをサポートします。
- 仕上げ:ドライ後にホームケアと次回プランをお伝えします。
このようにプロセス管理を徹底すると、同日でも綺麗さと持ちを両立しやすくなります。
ただし髪の状態次第では別日をご提案することもあります。
よくある質問(FAQ)

Q1.どっちが先がいいですか?
基本は縮毛矯正が先、その後にヘアカラーです。
色の安定とダメージ管理の両面で有利です。
Q2.同日にできますか?
髪の体力が十分で、ブリーチを含まない設計かつ適切な前後処理ができる場合に限り可能です。
ブリーチ同日は不可とお考えください。
Q3.白髪染めはどう組み合わせますか?
色持ちを優先するなら、縮毛矯正から1〜2週間空けて白髪染めが安定します。
同日を希望される場合は根元中心の設計で負担をコントロールします。
Q4.ヘアカラートリートメントを使っています。
2〜3週間の休止または事前のテストをおすすめします。
残留色素が仕上がりや均一性に影響するため、必ず申告してください。
Q5.間隔はどれくらい空ければいいですか?
縮毛矯正からヘアカラーは1〜2週間を目安に、イベントや色の希望によって調整します。
カラー周期は4〜8週間、矯正は3〜6ヶ月が一般的です。
仕上がりを長持ちさせるホームケア

- 矯正直後48時間は強い結び癖が付くヘアゴムやピン留めをなるべく避けます。
- ドライは根元から丁寧に行い、毛先はこすらず優しく乾かします。
- カラー後1〜2日は高温アイロンや長時間の入浴を控え、色の定着を助けます。
- サロン推奨の補修&色持ちケア(シャンプー・トリートメント・アウトバス)を継続します。
まずは無料カウンセリングへ

髪質や履歴は一人ひとり異なるため、最適な「順番・同日可否・期間(間隔)」はカウンセリングで見極めるのが確実です。
無理のない設計で、綺麗と長持ちの両立をご提案します。
迷われたらぜひ私たちにご相談ください。